昨年12月12日のブログで、『できちゃった結婚』について記載した。その後も、このメガトレンドについては、頭から付かず離れずの状態になっていた。できちゃった結婚が増加したのはなぜなのか?について、明確な答えを自分で出せなかったのである。そして、先週から再び、深く分析を試みている。そして、答えが見つかったかに思えたが、矛盾が噴出している。その途中経過を今回は書く。
最初、私はできちゃった結婚の増加について、以下の流れを考えた。
大物芸能人のできちゃった結婚(1997年の安室奈美恵、2000年の木村拓哉あたりがインパクトとして大きかったと考える)
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他の芸能人のできちゃった結婚の増加
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中絶ではなく、出産を選択するカップルの増加
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一般女性のできちゃった結婚の増加
できちゃった結婚については、以前もモデル化したが、概ね以下のように考えている。
できちゃった結婚数=①婚前カップル数×②1カップル当たり婚前性行為数×③非避妊率×④妊娠率×⑤非中絶率×⑥結婚選択率
できちゃった結婚比率(全体の結婚に占めるできちゃった結婚の占める割合)については、②~⑥がその変数になる。近年、緩やかに増加している『できちゃった結婚比率』については、特に若年層に典型的に見られることは以前書いた。そして、今回の私の仮説は、⑤非中絶率、がキーとなり、できちゃった結婚比率が上昇している、であった。確かに未成年者(20歳未満)について見ると、出生数に対する人工妊娠中絶(いわゆる中絶を意味する)は、1975年以降上昇していたが、2000年以降、減少しているのである。
出生数に対する人工妊娠中絶は1975年から2000年まで上昇しており、出生数100に対する人工妊娠中絶は、1975年は76、2000年は225であり、2000年は100人の出生に対して、225人が中絶により生まれたこなかったことになる。そしてそれ以降、この数値は低下しており、2009年は144である。なるほど、妊娠をした未成年者の女性を含むカップル(男性は未成年者かどうかは分からない)は、中絶の選択から、出生(出産)の選択が増加していることを示している!、と思われた。しかし、矛盾が噴出した。
未成年者の出生率(女性1000人のうち、出生した女性の数)と人口妊娠中絶実施率(女性1000人のうち、中絶した女性の数)を見ると、2000年以降、人口妊娠中絶実施率は大きく低下しているが、出生率はほぼ横ばいである。もし出生率が上昇しているならば、私の仮説は裏付けられたが、事実は逆であった。出生率と人工妊娠中絶率を単純に加算すれば、『妊娠率』なるものが算出できる。
ポイントは、この妊娠率が1995年の10.1から2000年に17.6に増加し、その後2009年に12.1になった要因について、実証が取れていないのである。2000年に急増した要因はうっすら想像がつくが、それ以降減少した要因が分からないのである。いくつか仮説を持って分析を進めているが、データの制約もあり、まだ道半ばである。分析を続けて、自分なりに納得のいく説明をしたいと考えている。
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Arron (日曜日, 22 7月 2012 17:44)
Hi there! This post couldn�t be written much better! Reading through this article reminds me of my previous roommate! He always kept preaching about this. I most certainly will forward this post to him. Fairly certain he�ll have a good read. Thank you for sharing!