分かっていそうで説明できない用語集

IMFと世界銀行

IMF(国際通貨基金)とは、為替相場の安定をはかるための国連の専門機関である。世界各国からの出資金を、国際収支が悪化した国や経済危機に陥った国へ短期で融資し、支援を行う。

⇒国家に対する支援を行う

 

世界銀行とは、発展途上国の開発支援を行うための国連の専門機関である。開発プロジェクトに対する長期融資を基本としている。

⇒国ではなく、具体的な開発プロジェクトに対する支援を行う

 

金融

 金融とは、お金を融通することである。融通には、「する方(貸し手)」と「される方(借り手)」が存在する。

 金融には、各主体が直接やり取りを行う直接金融と、銀行、証券、保険会社などの金融機関を通じた間接金融がある。金融機関は、その名の通り、お金の融通の仲介をするための会社である。金融機関は、預金業務や債券発行などにより資金を調達し、会社に融資や出資をしたり、個人への融資、国債購入等により資金の融通の仲介を行う。

 

 金融は「経済の血流」に例えられる。パイプが太く、流れる量が多ければ多いほど、経済活動の活発化を意味する。逆であれば、経済は停滞する。そして国の金融政策は、この血流を増加させるために、低金利政策や資金供給を増加させることで流動性の向上を図る。流動性が増加すればするほど、投資や消費に資金が向かい、経済が活性化に向かう。

戦略

 戦争のゴールは勝つことであり、戦略はその勝つ前提として、置かれている現状において、コントロールできない相手と自らの組織の力を考慮した中で、いかにして自分に有利な戦況を作り出すかを問いとしている。すなわち「いかにして」を考えるのが戦略である。

 

 戦略とは簡単に言えば、「組織の目指す方向となる指針であり、勝利に至る道筋」なのである。

 

 元々は戦争用語であり、相手との相互関係、天候・地形といった環境、自軍と敵軍の戦備、人員、物資といった戦力の中で、自軍に最善の策を考え、選択することが内容である。例えば以下のようなものである。「南から目くらましの部隊を投入して、敵の兵力と注意をひきつける。一方で北側に大量の兵力を投入して、手薄になった北側の兵器工場の重要拠点を破壊することで敵の最大の強みである兵器の大量供給力を低下させる。そして東の沿岸部に上陸して、進軍する」といったものである。この戦略は敵の重要な力である兵器工場を破壊することで、自軍に有利な状況を作り出そうとしているのである。

 

以下は戦略の条件である。
・組織のトップが決めるものである。

(組織とは全社、○○事業部、営業部、財務部、○○チーム、○○店などを意味する)
・戦略を立てるための現状把握・分析が含まれる。
・組織活動の方向性を決めるものであるため、そのための資源配分を含む。

マネジメント

 マネジメントとは、「組織の構成員を、その組織の目標に向けて動かしていく力」そのものである。管理や経営と訳されることもあるが、「組織を目標へ導く力」がマネジメントである。従って、経営も管理もマネジメントに含まれるものとも言える。マネジメントは広義に理解すべきである。


 そして、マネジメントの構成要素は、リーダーシップや目標の進捗管理能力、OJTを含めた部下のスキルアップ、部下の管理能力、目標達成にむけた計画力、分析力、洞察力などがあげられる。

経済

経済とは取引の集合である。

私たちは野菜、魚、卵を買ったり、テレビ、パソコン、自動車を買ったり、家を建てたり、土地を買ったり、クリーニングや幼稚園などのサービスを受けたりしている。また自分の労働力と引き換えに、所得を得ている。これらはすべて取引である。

その取引の集合が経済であり、その大きさを測定したものがGDPである。

 

そして取引については、物々交換で行われた時代もあったが、現在の取引活動は、すべて貨幣を用いて行われる。そのため、取引には金が必ずついて回る。従って、資金は経済の血流と言われるのである。

 

金融は経済(取引)に大きな影響を与える。金融がなければ、自分の資金を元にしてしか取引活動を行うことができない。しかし、金融機能により、その取引活動を大きくすることが可能になる。

例.使う人と使わない人の資金の融通、将来に返して今借りるなど

Hey Visitor!